蒼のピアニスト　第5話

蒼のピアニスト
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蒼のピアニスト　第5話

あれから15年もイナはヨンランに捨てられたと思い込んで海外にいたらしい。
確かに自分よりジホを先に助けたせいで、自分は大やけどで何度も手術したからね。
その間、すっかりヨンランとジホは仲の良い親子になってた。
もちろんヨンランの愛情はうわべだけだけど。

傷ついたまま帰国したイナに、ヨンランは自分があげたパジャマをジホが来ていたのを知らないで助けた事を告白したよ。
あの頃は世間の目があって、事実を誰にも言えなかったのよね。
真実を知ったら、イナはすっかり気持が変わっちゃって、ジホを蹴落として会社の後継者になる気になったみたい。

こんな大事な時にジホは、ハ教授と合作した曲の譜面を失くしてしまったよ。
あんなに大事なものを片手に持ちながら自転車に乗るジホがいけないと思う。
前から走って来たブレーキが利かない自転車に乗っていたダミも普通じゃない。
それに二人の自転車が接触して、自転車を乗り違えて帰るところはあり得ないでしょ。
もっとあり得ないのは、ダミがその譜面を見ながらお店で弾いちゃった事！
誰の曲かも分らないのに勝手に弾いちゃう？
それを、たまたまハ教授とイナが聞いてたよ。
もちろん教授はジホを見放してイナを選んだのよね。
でも、あの曲は凄くいい感じだったよ！

ダミは働いて兄が通う医大の学費を出したり、自分が行く音大の学費を貯めてた。
ナムジュはマンセの母親がいる施設で配ぜん係として働いていて、5年もそばにいたんだよ。
スピョの汚名を晴らすために声かけをしていたんだ。
でも、やり過ぎて退職になって示談金までダミが払ってた。
だからダミは大学も諦めたのよね。
お祖母さんも施設を移っちゃったしなぁ。
だけど、ウジンが受け取ったスピョあての手紙があるじゃない。
疑問だらけだけど、ウジンは退学して調べるつもりらしい。

いったい、ジホに本当の味方はいるのかしら？